信仰生活
信仰生活
- 「御心が分からず悩むあなたへ①~聖書が記す普遍>記さない個別」
- 「御心が分からず悩むあなたへ②~灯であってサーチライトでない」
- 「御心が分からず悩むあなたへ③ ~御心って保険じゃないし」
- 「御心が分からず悩むあなたへ④ ~そこに愛はあるんか?」
- 「御心が分からず悩むあなたへ⑤~ひとりでなくつながっている」
- 「それって試練なの?①~二つの代表事例」
- 「それって試練なの?②~試練でまとめないでください」
- 「それって試練なの?③~なぜ、試練でまとめたがるの?」
- 「それって試練なの?④ ~後からほのぼの想うもの」 ㅤㅤ
- 「それって試練なの?⑤~別格の苦しみの存在」
- 「それって試練なの?⑥~三つの視点を提案」
- 「悪魔の逆福音~いっさいのことを自己承認欲求で行いなさい」
- 「あるがままの自分からあるがままの神様への視点変更」
- 「あるがマニアの時代①~福音との関係において」
- 「あるがマニアの時代②~神様との関係において」 ㅤ
- 「あるがマニアの時代③他者との関係において 」 ㅤ
- 「あるがままで愛されたら 自己肯定感は向上するのか?」
- 「キーワードとしてのコンフォートゾーン①~それは何か?」
- 「キーワードとしてのコンフォートゾーン②~聖書中の事例」
- 「キーワードとしてのコンフォートゾーン③~あるあるの事例」
- 「信仰による自己肯定感低下①~原因としての認知の歪み」
- 「信仰による自己肯定感低下②~曖昧さを生きる力」
- 「信仰による自己肯定感低下③~非聖書的な完璧主義」
- 「信仰による自己肯定感低下④~自己肯定感の低さ=謙遜?」
「あるがマニアの時代①~福音との関係において」
1970年代に登場した言葉と記憶する
聖霊の賜物に熱中し、本質を失う一部のキリスト者たち
かつて、彼らは「カリスマニア」と呼ばれた
これは「カリスマ」+「マニア」の造語
1990年前後に日本に登場したと記憶する。
「あるがまま愛される」を最優先とするキリスト者たち
私は、彼らを「あるがマニア」と呼びたい
これは「あるがまま」+「マニア」の造語
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拙著「悪魔の格言」の第一日の格言は
「あるがまま、ずっとそのまま、いつまでも」
これは、まさに「あるがマニア」を描いた格言
「あるがままの愛」を福音のすべてとしないための警告
もちろん、神様の愛は無条件の愛
あるがままの私たちを愛してくださる
それは、私たちを喜び、平安、希望で満たす、
一方、その愛は、愛された者を活かし、変え続ける
聖書は各所で、宣言したり、約束したり、命じたり
「栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます」
「心を新たにすることで自分を変えていただきなさい」
「わたしが聖であるから、あなたがたも聖でなければならない」
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神様が愛の故に、与えている恵みは
信仰者の成熟、自己変革、聖化の恵み
聖書のかなりの部分はこのことを記している
あるがままの愛より多くのページを割いている
あるがマニアたちはそれらの恵みを全否定
それらを求めず願わずの信仰生活を正当化
永遠の幼児、万年初心者として信仰生涯を希望
さらに、その希望の実現を周囲に要求
「聖書にあるように変えられましょう」と言えば、
「先生はあるがままで愛してくれない」と逆切れ
「先生は弱い信徒をさばいている」と不当な反撃
「愛がないから教会を変わるかも」と脅迫まがい
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あるがマニアは時に、弱さで人をコントロール
自分の未熟さを手段にマウントをとることも
指導者、先輩、兄弟姉妹は、くれぐれもご注意
あるがマニアに翻弄されても、支配はされないこと
成熟したキリスト者に必要なのは愛の忍耐
あるがマニアを「あるがまま」で愛し
その課題に暖かな理解を持った上で
忍耐をもって、課題に気づくよう導きたいもの
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これは、かなり困難でレベルの高い愛の実践
しかも、必ずしも効果があるとは限らない
でも、教会の中のあるがマニアのためには
このことが、周囲がすべき聖書的な努力なのだろう