牧師、牧師夫人、牧師交代

牧師、牧師夫人、牧師交代

「牧師夫人が離婚状を書く時①」

 時々、牧師夫妻、あるいはどちらか一方から結婚についての相談をいただきます。その時点で深刻化していることが多く、苦慮しています。できれば、深刻化する前に、課題に向き合い、解決に向けて正しい努力をと思うケースも少なくありません。
 そこで、参考になればと考えて2013年11月28日のブログ記事を、少し編集をした上で3回に分けて転載します。夫婦の課題は多様で、一部をカバーするにすぎませんが、代表的なパターンとして、役立てばと願っています。
 ぶっそうなタイトルで申し訳ございません。でも、男性牧師が妻から離婚状を突きつけられたとか、実は、牧師夫人が離婚状を出さなかっただけで書いていたという事例はいくつか聞いたことがあります。きっと本気で離婚状を書こうと思った牧師夫人は信徒が予想するより、多いのでは?
 そんなことを考えたのも、Ministry.最新号のある記事がきっかけ。(当時の)最新号の「リレー連載・牧会日誌」の書き手は、K牧師。牧会日誌をつけての後書きに記されていたのは、「牧師夫人が離婚状を書いた」というお話。師の先輩牧師が夜遅く帰宅すると玄関に張り紙。
 「私はあなたの妻ではありません」
 それだけで終わらず二人で離婚届を提出しようと役所まで行きながら未遂に終わったというのです。その失敗談を正直に話す先輩牧師の弱さをさらけだせる強さを評価した上で、久米先生は、このことを伴侶にお話しになったのですが・・・。そこで、K先生が遭遇したのは晴天の霹靂体験。その内容はぜひ、Ministry最新号をお読みください。
 これは公の集会でN牧師がお話ししておられ、当人の許可を得ているので書いてしまいましょう。結婚についての書物も出しておられるN先生は伴侶から、「私と使命どちらをとるのですか?」と二度も離婚状を突きつけられた経験があるそうです。一度目の有効期限が切れ、再度、同じ状態に陥ったので、二度目があったのでしょう。
 どうも、男性牧師が知らぬ間に、妻が離婚状を書いているというのは、決して珍しいことではなさそうです。男性牧師の皆さん、まずは、正しい現状認識と愛による妻の心情の想像でしょう。場合によっては自己課題の自覚と正常な危機感をと願います。