牧師、牧師夫人、牧師交代

牧師、牧師夫人、牧師交代

「牧妻と牧夫、似ているようで大違い①」

〈「牧妻」と「牧夫」〉
 まずは、用語解説です。「極妻」ではなく、「牧妻」です。それは「牧師の妻」のことで、よく「牧師夫人」と呼ばれる男性牧師の配偶者のこと。そして、「牧夫」は、女性牧師の夫のこと。
 私は、配偶者が男性信徒である女性教職を8名ほど存じ上げております。ただ、親しい方は少なく、「牧夫」のご事情とご心情は、十分理解しているわけではありません。ですが、今回は、決めつけ、偏見とのお叱りを覚悟で、想像力を働かせて、以下に、「牧妻」と「牧夫」を比較してみます。
〈両者の比較〉
牧妻は、外で働かず教会にいるように言われ
牧夫は、外で働き、経済的に支えるよう言われる
牧妻は、教会のお母さんであるよう期待されるが
牧夫は、教会のお父さんであることを期待されない
牧妻は、子育てについて信徒から言われるが
牧夫は、子育てについては、あまり言われない
牧妻は、女性信徒からあれこれ言われるが
牧夫が、女性信徒から言われることは限定的
牧妻は、感情のゴミ箱にされることもあるが
牧夫は、多くが感情の受け止めと共有が苦手
牧妻は、相互矛盾した多様な要求を受けるが
牧夫は むしろ画一的な要求を受けるのかも
牧妻は、夫を多面的に支えるべきとされるが
牧夫は 妻を主に経済的に支えるべきとされる
牧妻は、賜物に関係なく要求をされるが
牧夫は、信徒として賜物を活かしやすい
牧妻は、時に控えめであるよう期待されるが
牧夫は、控えめでいると心配されるかも
牧妻は、信徒から理解されない多数派だが
牧夫は、信徒が理解困難な少数派のよう
牧妻は、夫の転任に付き合うことになるが
牧夫は、妻の転任を地域限定にしがち
牧妻は、他者指向的で自己規制が強く
牧夫は、牧妻に比して、そうではない
当事者の皆様には偏見があればお詫びするばかり
次回は、両者の比較から見えてくる本質を記します。