同性愛についての資料と牧会上の指針

1.ホームページ作成のきっかけと道のり

 この何年かににわたり、小さないのちを守る会・名古屋支部を通じて性と命についての講演や著作などの御奉仕をさせていただきました。性について学びを深める中、当然の結果と思われますが、同性愛の問題にぶつかりました。私はこの奉仕を始める以前にも二名の同性愛者のクリスチャンと出会っていました。当時の私はそれらの方を「極めて例外的な牧会上の事例」として理解していました。しかし、同性愛について学び続ける中、それが全くの事実誤認であることに気がつきました。

 日本にもクリスチャンであり同時に同性愛的傾向を有する人々は多くおられるという事実を知ったのです。ただ、同性愛者への差別と偏見が根強い日本社会では、カミングアウトが困難で、その結果、教職者や一般信徒が認識していないだけだということが分かったのです。そして、さらに多くの資料にあたる中で、その方々の持つ大きな痛みや深い葛藤を知り、この小冊子の基となる文書を作成しました。

 そして、私は祈りました。「日本におられる同性愛者クリスチャンの方々のために私を用いてください。」神様は鮮やかにその祈りに答えてくださいました。二人の同性愛者クリスチャンと立て続けに出会ったのです。その約1ヵ月後に、私は一人のクリスチャンを通じて、その方の友人(クリスチャン)が同性愛的傾向に苦しんでいるので相談に乗って欲しいという依頼を頂きました。さらに、その2ヵ月後、私は別のクリスチャンの方から、直接、面と向ってカミングアウトを受けました。その方の苦悩と葛藤の姿を私は生涯忘れないでしょう。

 現在までに40名を超える同性愛傾向を持つクリスチャン、あるいは求道者の方々から電子メールでお便りを頂いています。その内の半数ほどは、ご自分からすすんで本名と所属教会を明かして下さっています。大きな信頼を頂いていることに驚きを覚えています。

実はその内の一名は、お便りをいただいた時点では教会に集っておられない未信者でした。しかし、明らかに真実な求道心の持ち主でした。教会に集うことを願いながら、ご自分のセクシャリティーがネックとなっていました。そこで、私に連絡を下さったのです。 私はすぐに適当と思われる近隣の教会に連絡をしました。その教会の牧師はその方のセクシャリティーを承知の上でお受け入れ下さいました。この牧師は同性愛を罪と判断しながらも偏見も差別もなく、それどころか豊かな愛を持って、その方に接して下さったようです。主の御名を崇めます!その方は、しばらくして受洗準備に入られ、バプテスマを受けられました。このことは、本コーナー開始の意義を私に改めて実感させてくれました。

 私はこれらの方々との交わりや生の声を通じて、決して(同性愛に関する)書物では得られない知識、洞察、経験など、大きな恵みをいただきました。それらは、このページでも活かされていると思います。
前置きが長くなりましたが、このページが単なる神学的な関心から生じたものではなく、極めて現実的な必要から始められたものであること、また、同性愛に関する啓蒙だけでなく、同性愛をめぐる現実の問題解決に少しでも貢献することを目的としていることをご理解いただきたく願います。