高齢者のために

「高齢キリスト者のための十戒①~序文と第一戒」

 曽野綾子さんの著書の一つに、読んではいないが「戒老録」というタイトルのものがあったのを思い出した。それにインスパイアーされて、また、しょーもない妄想が浮かんでしまった。それは、高齢であるクリスチャンの皆様に向けての十戒。題して「高齢キリスト者のための十戒」。今日から3回にわたって連載。まずは、序文と第一戒。
〈序文〉
 わたしはあなたを罪と滅びの中から、導き出し、今日まであなたと共に歩んできた主である。高齢となったあなた方自身と周囲、そして所属教会の祝福を願い、10の戒めをあなたがたに授ける。
〈第1戒〉
 あなたには、わたしの他に、信仰のアイデンティティーがあってはならない。このわたしとの関係にアイデンティティーを置かなければならない。
 あなたは、教会内の地位・役割や働きに、自らの存在意義を置いてはならない。奉仕によって自己価値確認をしてはならない。それらにしがみついてはならない。それらをわたしに代わる偶像としてはならない。
 実を結んでこなかった働きや集いは、手放すか自分らの決断で終わらせなさい。次の世代に実を結ばぬ働きのための徒労をさせ、教会を衰退させないためである。あなたは、やめたくてもやめられない苦しみを負の遺産として遺してはならない。
 あなたは、信仰生涯の最後のステージにおいて、地位や立場を脱ぎ捨て、手の業を終えながら、いよいよわたしとの関係に集中し、その深さにおいて自己新記憶を更新し続けなければならない。