高齢者のために

「レハブアムに学ぶ高齢者の心得 ~逆レハブアムとなるなかれ」

 
昨日の投稿には素晴らしいコメントが
歴代誌第二10章13、14節に言及
「レハブアム王は長老たちの助言を退け、
若者たちの助言どおりに民に答えた」
レハブアム王は長老の言葉を退け
自分の同じ若者たちの助言を受け入れ
自分と同世代の意見のみで判断実行
これが、主の御心に反して失敗に
若い世代は、ベテランの助言を聞くべき
この聖書箇所からそう考えるのは正解
しかし、正解の半分でしかないと私は思う
この事例はもっと普遍的な原則を示す
それは、同世代の意見のみで判断の危険性
異なる世代の声を聞かないことのリスク
ベテランが同世代の声のみで下す判断も危険
若手がいても声が出せない組織は、衰退が必然
多くのキリスト教会や主にある働きが
時代と社会の変化とその課題に対応できず、
「脱皮できないヘビは死ぬ」状態にあるのかも
その一因は「逆レハブアム王」にあるのでは?
聖書の若き「元祖レハブアム王」ではなく
経験豊かなベテランである「逆レハブアム王」
若手の優秀な家臣の言葉に耳を傾けず排除
同世代の意見のみで、重要事項を判断し決定
緩やかに社会と人の心が変化していた時代
若手がベテランの声を聞くことは大切だった
ベテランの経験則は、有効期限内にあったから
若手はそれに学び、同じ事をすればよかった
飛躍的なスピードで変化している現代は
ベテランが若手に聞く必要も大きいのでは
ベテランの経験則が、有効期限切れの場合も
若手が同じことをしても、実を結ぶことはない
時代や社会の変化を超えた普遍的なこと
それについては、若手がベテランの声を聞くべき
時代と社会の変化に応じて、変えるべきこと
それについては、ベテランが若手の声を聞くべき
何が普遍的で、何が変化する一時的なものか?
その判別をした上で、別世代の声に耳を傾けたい
福音と文化、中身と方法論の判別は、その基本
しかし、その基本的判別さえ怪しいケースも
一定の決定権を持つ若手の皆様は
どうか、「レへベアム王」になりませんように
大きな決定権を有するベテランの皆さんは
どうか、「逆レハブアム王」となりませんように
異なる世代の声に耳を傾けることが
みこころに沿った判断につながるようだ
レハブアム王の失敗はそのことを示す
古代の王を、自らの反面教師としたい