水谷潔の新しき地に踏み出だす : 「その『続いて』ってどうよ？②～主日礼拝の司会はどうか？」

礼拝、礼拝司会

「その『続いて』ってどうよ？②～主日礼拝の司会はどうか？」

　一般に思われているより礼拝の司会は責任重大で、難しい奉仕。役員らの信徒ではなく、牧師などの教職者が司会をする教会もあります。

　「続いて」との関連で言うなら、司会のポイントの一つは、プログラムが次に移った時の冒頭の言葉。「プログラムごとの第一声」「語り出しの言葉」です。司会者の定位置に立ったなら、いきなり「主を賛美しましょう」や「使徒信条をもって私たちの信仰を告白します」でよいと私は思います。

　でも、実際に、司会者として会衆の前に立つと、これが唐突に感じてしまいます。あるいは、自分が会衆に命令口調で語っているようで躊躇を覚えがち。ですから、冒頭の言葉を事前に考えて決めておくか、メモやマニュアルに記しておくとよいでしょう。そうした準備をしておかないと出てくる言葉は、だいたい次の三つ。

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「えー」や「えーっと」

「続いては」や「続きまして」

「それでは」や「それではここで」

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　これらは、「第一声を発するためのウォーミングアップ・フレーズ」、司会が話し始めやすくなる「便利な言葉」です。逆に言えば、これがないと、当人にとってはしっくりきません。でも、この言葉は礼拝者にとっては、不要な言葉でしかありません。

　時々、耳にする「えー、それでは、続きまして、ここで・・・」などは、四つも不要な言葉が続いているわけです。礼拝司会について教育や指導がなければ、むしろ、こうなるのが普通でしょう。

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　でも、こうした言葉は礼拝者に、「プログラムをこなしてる感」「義務を果たしている感」を与えかねません。「前のめりで主体的な」礼拝者にとっては、「礼拝に水を差す余計な言葉」となることも。また、与党議員の国会答弁のような曖昧な印象を与えてしまい、「神様に向かっての明確な意識」をもって礼拝をささげていることを妨げかねません。

　そして、このことは、司会奉仕者自身の意識や礼拝姿勢また礼拝観にも、関連しているように思うのです。そのことを次回は記してみます。